まずは、シロアリ被害の有無を調べるために床下に入り、被害にあいやすい束柱・大引き・土台・根太といった木部を中心に確認を進め、同時にシロアリの通り道となる「蟻道」が作られていないかや、シロアリの発生につながってしまう水漏れや、木材を腐らせてしまうカビ「腐朽菌」は発生していないかなど、床下全体の調査を行います。
床下の調査が終わったら、次は外まわりの調査です。
雨漏りや水濡れなどがあると、シロアリにとって絶好の繁殖場所となってしまうので、雨どい・外壁のクラック・シーリング材や軒天の剥がれ・基礎のクラックや給湯器などの設備に、シロアリの発生につながる傷みがないかの調査を行います。
家の周辺に薬液の流入してはいけない場所、田んぼや畑、農業用の水路やため池、また井戸などが無いか確認して、環境汚染をしない工事ができるよう調査を行います。
同時に、周辺から羽アリが飛んでくるような原因になる空き家や放置してある木材などが無いかも調査します。
ハウスシック症候群や化学物質過敏症・アレルギーをお持ちの方が、ご家族にいないかを確認します。確認をしないまま薬剤を使った防除工事をしてしまうと、上記のような症状をお持ちの方が家に住めない状態になってしまうからです。
またお隣の家など、まわりにお住まいの方にも工事後のトラブル防止のため、同じ様に確認を行います。
4つのチェックが済んだら
診断書の作成です
建物1階の見取り図を作成して、シロアリ被害の見つかった場所、建物の劣化や傷みのある場所に、別に印刷した調査画像の番号とおなじ番号を記入して、建物のどこに、どのような被害があるのかわかるように作成します。
そして、調査した結果を44個のチェック項目に当てはめて、どんな工事をすればよいのかまで記入して完成です。
調査から診断書の提出までを
診断当日にすべておこないます
診断の結果が出て、家にとって何が必要なのかを知ることができました。
結果に基づいて診断書を提出し、シロアリ防除などの対策が必要であれば、見積書を作りご提出になります。
住環境診断書といっしょに提出するので、診断当日にいないご家族でもわかりやすく、有効期間のあいだに落ち着いて相談することができます。
※)有効期間が2週間のワケ
シロアリは木材を食べる生き物です。診断をおこなった日以降も家を食べ続けるので被害がどんどん広がってしまいます。
放置する時間が長ければ、その間にも被害は拡大してしまい、見積りどおりの作業では解決できないことにもなり得ます。
そのために有効期限は2週間とさせていただいております。